ラジエターキャップ不良によるオーバーヒート

ラジエターキャップの仕事
ラジエターキャップの仕事は ラジエターの最高圧力の制御 負圧の制御です
冷却水は水温が上がると沸騰します
水が沸騰する温度は100℃なのは小学校で習いましたね
120℃になっても沸騰させない方法があります
ラジエターキャップの仕事は水の沸点を高めるのが仕事
ラジエターキャップはラジエター内部の圧力を高める事で水の沸点を高くする事が目的です
1気圧で100℃ですから 1.1気圧で110℃ 1.2気圧で120℃という単純計算です
ラジエターキャプを見てください
例えば平地では1気圧ですから100℃が沸騰する温度ですが 富士山の山頂になると気圧が下がり水が沸騰する温度は87℃と低くなってしまいます
ラジエターキャップの仕事は1.1気圧の物では約110℃になっても 冷却水を沸騰させないという仕事をしています
こもキャップが作動しなくなるとエンジンがオーバーヒートしてしまいます

圧力の制御をするラジエターキャップ
ラジエターの冷却水はエンジンの熱を吸収する事で 水温が上昇していきます 最適な水温は85~95℃程度です
冷却水はこのラジエターキャップが無いと 水の沸騰する温度100℃で沸騰してしまいますが その温度になる前から徐々に 泡が出始めます
ヤカンで水を入れてお湯を沸かす時 沸騰する前から少しずつ気泡が出来始めるのを見た事ありませんか?
泡が大敵
沸騰する前から泡が出来始めますが 沸騰する温度が100℃では無く 110℃ならば泡が出始める温度が遅くなり変わってきますよね
それが重要なのです
泡が何故大敵なのかというと 泡は冷却を邪魔するからです なのでラジエターの冷却水の交換をする場合 ラジエター内の空気を抜く作業であるエア抜きをしなければ オーバーヒートの原因になってしまいます
水温計が100℃を指している場合はとても危険な事なのがよくわかると思います あと10℃で完全にヒートです その前からエンジンは熱によりパワーダウンし始めるはずです
購入してからラジエターキャップを一度も交換した事が無い ラジエター内部を洗浄した事もない ラジエターは別名熱交換器とも呼びます 熱交換器が熱と交換できなくなるのが一番危険ではないでしょうか?熱交換器は洗浄出来ます
一度も洗浄した事がないというならば 一度は洗浄をお勧めいたします エンジンがよく冷える様になってオーバーヒートを防いでくれる事でしょう

負圧の制御をするラジエターキャップ
冷却水は熱により膨張しています 冷却水が冷えてくると膨張から収縮へ向かい ラジエターの中の圧力が低くなってきます 圧力が低下すると負圧になりますから 真空状態に近くなります 負圧ににならない為に ラジエターのキャップのバキュームバルブが開き ラジエタータンクから必要な分の冷却水を補充する仕組みです
よくあるトラブルは この弁から冷却水がラジエター サブタンクに逆流する事です エア抜きをしっかり行いましょう