圧縮不足

車&バイクのトラブルシューティング

圧縮が弱ると出る症状

  • アイドリングしなくなる 
  • アイドリングが不安定
  • 白煙をだす 
  • オイル消費
  • 高回転時のエンジン不調 出力不足

圧縮を確認する事 圧縮を確認するにはコンプレッションゲージを使用 サービスマニュアルの基準値以内にあること 
圧縮は高ければ高いほど良い 圧縮が各気筒均等である事 下限値ではオーバーホールが必要になります 

スパークプラグの緩み

スパークプラグが緩んでいる場合や スパークプラグのガスケットが潰れてしまったものを使用すると 圧縮が抜ける事があるので要注意 
何度も再使用出来ると思っている方が多いですが スパークプラグは消耗品です 一度でもガスケットが潰れてしまったら 再使用控えましょう 

シリンダーヘッドの締め付け不良

シリンダーヘッドのボルトが緩んだ場合 圧縮が漏れます 見た目の判断としては シリンダーヘッドとシリンダーブロックとの継ぎ目からオイルの滲み(にじみ)等の漏れが発生します 
水冷エンジンでは冷却水にオイルが混ざるので要注意 
シリンダーヘッドからの圧縮漏れを防ぐには 冷却効果の高いエンジンオイルが大変有効です 多くの場合 エンジンの熱によるシリンダーヘッドのゆがみが発生し その為隙間が出来てオイル漏れや冷却水の漏れにつながっています 冷却効果が高いエンジンオイルはRIZOILです 

バルブクリアランスが基準値より小さい

エンジンにより基準値は違いますが あるエンジンの場合では 
インテーク:0.13~0.19mm
エキゾースト:0.18~0.24mm
この基準値を下回るとエンジンが暖まるとエンジン始動が困難になったり エンジン出力が落ちます タペットが膨張するため 常にバルブが押し下げられた状態となるために圧縮が落ちる事になります 基準値はこの範囲の中にあれば正常に作動はしますが エンジン本来のパワーを得るためには 下限値ぎりぎりで調整が必要 なぜなら バルブの突出量が変わるとパワーも変わります 
エンジンがカタカタと音がする時はこのバルブクリアランスが広がっている事が多い 対処法としてクリアランスを下限値で合わせる事 

シリンダー ピストンの摩耗

シリンダー ピストンの摩耗が原因の場合は,オーバーサイズピストンを入れる必要がでてきますが現在は オーバーサイズを販売しているメーカーが無い 

ピストンリングの不良

ピストンリングの摩耗 へたり 折損 固着があります オイル管理を怠るとピストンリングが固着したり 摩耗が進んでしまいます 
リングの摩耗や固着はオイルの質によって大きく変わります エンジンオイルはどれも同じと思っていたり どうせ交換するものだから安いものを使おうと思っている人も多いと思います 
エンジンオイルとはどれも専用設計されていますから オイルの銘柄それぞれで耐久性や使い方などは異なります ですから“5,000kmで交換すれば大丈夫“と言うものではありません 1,000kmしか使えないものもあれば20,000kの使用に耐えるものもあります 
オイルは人間で言えば血液に当たります 1,000kmしか使えないオイルを5,000kmそんな使用すると ただちにエンジンにダメージが来ることはありませんが それを繰り返すことでエンジンにダメージが蓄積されていきます 気がついた時には白煙 オイル消費の状態になります 特に現代のピストン ピストンリングは旧車とは著しい違い変化をしています 
リングは薄く 柔らかいものになっており 質の悪いオイルを使うとてきめんにリングの摩耗につながります エンジンの保護にはRIZOILが最適 

ピストンリングとリングの溝の隙間が大きい!

リングは摩耗すると厚みが薄くなります 圧縮ガスが抜けるのはピストンリング合口だけでなく ピストンリングとピストンに掘られたリングの溝から抜けていきます 目安としてブローバイガスが激しくなってきたエンジンはリングの交換が必要になります 

シリンダーヘッドガスケットの破損

シリンダーガスケットの破損はオーバーヒートしない限りあまり起きませんが シリンダーヘッドが熱でゆがむ事で圧縮抜けを起こしその際に交換が必要となります 空冷エンジンではオーバーヒートが起きやすいので冷却性の高いエンジンオイルが必要です 冷却性が高いオイルはRIZOIL 

シリンダーヘッドのゆがみ

基本的にエンジン設計は85℃で設計されています 油温がそれ以上になると 思わぬ形に金属は変形を始めます それがシリンダーヘッドのゆがみになり 圧縮が抜けます 高負荷での運転をしたりすると冷却が追いつかないので「ゆがみ」が発生します 
高負荷での運転しないから“冷却性が高いオイルは必要ない“ではなく エンジンは常時熱にさらされています 冷却を考えたエンジンオイルが必要です 
空冷エンジンは走行風を受けてエンジンを冷やしますが 渋滞などに捕まると走行風を受けることが出来ないために 油温は急上昇していきます これもやはりエンジンの冷却を考えると対策が必要です 

バルブとシート面との当たり面不良

バルブの曲がり ゆがみ 摩耗 カーボンのかみこみが考えられる カーボンのかみこみは質の悪いオイルやオイル管理を怠ると起きやすいので注意しましょう 
粗悪なエンジンオイルを使ったり 添加剤を使うとエキゾーストバルブの当たり面に小さな穴がたくさんできます 添加剤により反応しできる場合もあれば オイル管理を怠り水分によって穴があく場合もあります 酷い場合はメタルに穴が開くこともあります