RIZOIL開発物語

バングラデシュ人との出会いがRIZOILの開発を決意させた /p>

RIZOIL開発物語

彼らが私の人生を変えた

ダッカ の友人宅にて

私にRIZOILの開発を決意させたバングラデシュ人との出会い

彼と初めての挨拶を交わした時 彼は私に「いつもバングラデシュを助けてくれて ありがとうございます 」と言った

はて?なんの事だかわからなかったが 彼は日本政府が行うODAをとても感謝していました

“お陰様で橋が出来たよ”

“道路が広くなったよ”

“学校を作ってくれたよ”と言います

日本人なのに全く知らなかったので 少し恥ずかしい気になった とても礼儀正しい好感を持てる人だと思えた これが最初の出会い

彼らが私の人生を変えたと行っても言い過ぎでは無いでしょう


バングラデシュ  ダッカ 空港

バングラデシュ ダッカ 空港

バングラデシュに飛んでみた

それまではエンジンオイルの製造などコストがかかるので 自社開発はせずにOEMで作ろうと思って計画していたところです

なぜなら新興国の人たちは大変価格に厳しく 安いものを求めるからです 安いものを求めるが故に 某国製の粗悪なオイルを使い エンジンをダメにしてしまっている 

当初は価格優先で作る為にはOEM(現在ある商品を名前を変えるだけで別商品として売るもの)で行おうと思っていました(OEMであっても某国製の粗悪なオイルよりは余程まし)

OEMでエンジンオイルの輸出を考えていた私は彼に話を持ちかけました それはいい事だね という話から市場を見る為にバングラデシュに飛んだのです

そこで見た風景は 混沌とした世界が広がっていました

 


バングラデシュ  ダッカは大渋滞中

ダッカ 交通ルールなんて誰も守らない

混沌とした世界に衝撃

車は思った以上に沢山走っていて渋滞だらけ でも街を歩く人たちは 靴もなく裸足で歩く人が目立つ 車をチャーターし乗り込み交差点などで止まると物乞いがウジャウジャと寄ってくる 物乞いだらけと言ってもいいかも

車の渋滞は激しく 10km進むのに3時間 救急車は渋滞で動けず路上駐車とリキシャが渋滞に拍車をかける さらには3車線の道路は5台横並びで走りクラクションを鳴らしながら 割り込んでくる

警察は全く取締りをしない それどころか違反者を見つけては お金を要求する 私の乗っていたタクシーも捕まり お金を要求されていた

CNG(三輪タクシー)は鉄格子に囲まれ強盗対策

ダッカ 市内には駐車場が無く路上駐車 しかもその路上にて車の修理やオイル交換などをしているから渋滞は激しくなる


子供が仕事しなければ生きて生きない

この時に買ったバラ 少し萎れている

子供が仕事する

車で移動中 渋滞にハマったところで5〜6歳ぐらいの同じ赤いワンピースを着た姉妹と思われる子が寄ってきて バラを買ってほしいと寄ってきた 身なりはボロボロ もちろん裸足  友人の家に寄るので丁度良いからバラを買うことに

お金を払おうとすると友人が”NO!”と言い始める なぜダメなんだと聞くと 先にお金を払うと商品を渡さずに逃げちゃう 先に商品をもらってから払えという

言われた通りに支払いバラを受け取った 何も包まれていない状態なんでトゲが刺さってメチャ痛い

バラを買ったので車は走り出す ところが後ろから妹であろう子が追いかけてくる なんだろうと思ったら「私のも買って欲しい」と言っているらしい

もう買ってしまったので そのまま車は進んでいく でもその子は諦めずに追いかけてくる  渋滞で止まったら追いつかれ買って欲しいとお願いされ買うことに

だけど渋滞の列が少し車が動き出した 彼女は走りながらバラを差し出し 走りながら代金を受け取った

走り出した車の後ろで二人とも喜んでいたのが分かった

バラは何も包まれず時間が経っていたのか少し萎れていた トゲが出たバラを彼女たちは何時間その場に立って握りしめ売っていたのであろうか?

そのバラの値段はわずか30円

何も包まれていないバラは 落とさない様に素手でしっかり握りしめられていたはず 持って痛かったはず 少なくとも私は受け取る時に痛くて持てなかった

そう思うと胸が痛くて泣けてきた 

子供が仕事をしなければ生きていけない世界がある  バングラデシュはとても貧しい国なのは間違いない


レストランを出ると物乞いがわんさかよってくる

バングラデシュは物乞いが多い

明らかにその人の子供ではないとわかるのだけれど この子にミルクをあげたいから恵んでほしいとレストランを出ると待ち構えている物乞いがわんさ寄ってくる 

移動中 子供が恵んで欲しいと寄ってきたので お金を渡そうとすると 友人から”ヤメロ”と言われる これも何故だ?と聞くと この子供たちは利用されている 親分がいて子供にお金をもらわせてそのお金を大人が横取りする だから”ヤメロ”と言う

言う通りにして後ろを振り向くと 身なりの良い大人が子供のポケットを探り お金を探していた 

警察は違反者からお金を受け取り揉み消すのが仕事となっていたり 政府はワイロでしか動かなかったり 現実問題 私がバングラデシュ進出の話を聞きつけた役人がコンタクトを取ってきた 

通関をスムーズに行う代わりにお金を横せだった よこさないと通関がストップして通関出来なくなる恐れが大きい

ご縁を大切にしたい

この国のことを知れば知るほど本気で腹が立ってきます

日本では貧富の差が大きくなっていて社会問題となっています なのにこの国に人たちと比べると なんて幸せなんでしょう 食べるものに困らない 学校も行ける 家もある 

私は幼少期はとても貧しかった  母は自分の靴さえ買えずに 年中サンダルで過ごした それでもオンボロだけれど住む家はあった  おかずは少ないけれど食べるものもあった 学校にも行けた いや行かせてくれた

ここバングラデシュでは住む家も無い人も多い 驚く事に中央分離帯に住んでる人もいる  それから比べると なんて私たちは幸せなんだろうか

しかし何かの縁です 私はこの国の人たちの為に何かできる事がないのか?と思い始めました  

そんな国だけど困っている人を見たら 何とかしたいと日本人なら思いますよね 不正が多いこの国だけれどRIZOILの販売が可能となれば その分雇用が増えることにもなる 喜んでくれるかな


20年前のカローラが180万円

バンパーはぶつけられても良いようについているのでは無い ぶつける為に付いている(ハネが変www)

バングラデシュの車事情

その国で20年前のカローラが実に180万円で売っている 日本だとゴミ扱いと思う バングラデシュの月平均所得8,000円の国ではそんな車でも高級車 だから車は財産なので大切にする

しかしエンジンオイルなどは某国から輸入された物が多い とても質がいいとは言い難い  しかも偽物! エンジンオイルまで偽物があるって...市場を調査して見ると車を持つ者 実は自分で買っていない事もわかった

つまり高所得者が彼らにレンタルしていた だから彼らも所得は低い 買うものは偽物とわかっていて 安価な方を選ぶ OEMでコストダウンするか?とも考えた

エンジンオイルが原因でエンジンが壊れると多くの店で聞き この時日本製品のOEMで輸出を考えていたが 

開発を決意した日

バングラデシュ に2週間滞在し 100件ほどの店を回った 彼らの口々から 真の高性能エンジンオイルが求められていると 彼らは言う 

日本製品を輸出するならば 自信と誇りを持って輸出しなければ恥だと思い開発を決意することに

2005年からの構想が12年経って動き出したのです  これまで”詐欺師”だ”20,000kmも使えるエンジンオイルなんてあるはずい”などと言われ続けてきました 私が間違っていなかったことを証明する事ができるチャンスでもあります 

「古いエンジンに最適化するにはどうすれば良いのか?」「エンジントラブルはどう改善するか?」を考えて作られたのが”RIZOIL”なのです 世界中探してもこのオイルと同じものは どこにもないオイルです それ故にコストもかかってしまいました

 世界には新型の車ばかり走っているものではなく 20年前の車やバイクもしくはそれ以上に古い車やバイクが沢山走っています とても大切に乗り続けています エンジンが壊れたから捨てるのではなく 修理して乗る 乗り続ける これが大切にするという事では無いでしょうか?これがRIZOILの原点です

これによりバングラデシュ で雇用が一人でも増えて収入が得られるようになれば との思いから 開発を決意したのです


新興国では高粘度が当たり前に使われる 

新興国では高粘度が当たり前に使われています むしろ低粘度は嫌われています 日本の様に新しい車は走っていない 古い車ばかり そんな車のエンジンは摩耗し弱り切っている

その弱ったエンジンに粘度が低いものを使うとオイルが減ったり 白煙の元になる事を 経験からみんな知っている ところが日本ではその事を知らない人ばかり この事から弊社ではエンジンの状態別に粘度を選ぶ事を推奨しています 

日本は調子が悪くなるとすぐに買い替えを考えてしまいますよね 古いものはもう大切ではないのかな?

RIZOILは古い車やバイクを大切にしたいと思う人のために作られたエンジンオイルです

20W-50など高粘度を入れるとエンジンが壊れる?

日本では残念な事に 20W-50などの高粘度を使うと”エンジンが壊れる”という整備士がいらっしゃるようです どこでどう憶えたのか分かりませんが ありえない話

仮に壊れるとするならば オイルメーカーからは沢山の高粘度オイルが発売されています 壊れるものをオイルメーカーが発売するでしょうか?

壊れてしまったらオイルメーカーの信用に傷が入ります きっと倒産の危機を迎える事になります 壊れないからこそ高粘度を発売しているのです 安心してご使用できます



チッタゴンの幽霊ホテルに泊まった

チッタゴンのホテル 決して廃墟ではないよ ここに泊まったんだよ

最後にバングラデシュでの生活

2週間バングラデシュ に滞在し 首都ダッカ と南にある都市チッタゴンを回ってきました 2週間 泊まったホテルの部屋の前に大きなスピーカーがあって 早朝から大音量でコーランが流れてくる

朝昼晩とカレーしか食べられない 

ホテルのビュッフェは豆のカレー チキンのカレー ほうれん草のカレー じゃがいものカレー 全部カレー

あ〜味噌汁飲みたい

中華があった

と思ったら 中華風で全然中華じゃないし 我慢できずに持ってきたカップラーメンをすすっていた

おかげでカレーの食べ過ぎでカレーを見るのも嫌になってしまい カレーが食べられない それでもまた行かなきゃならん