エンジンのメカノイズを抑制

ライズオイルはエンジンのメカノイズを抑制します 

ライズオイルはエンジンのメカノイズを抑制します 

エンジンのメカノイズ発生源

エンジンのメカノイズ発生源

メカノイズは大きく分けて3つの部分から発生しています 

1. エンジンヘッド
2. ピストン
3. クランク

発生する部位により打音なのか 回転音なのかが変わってきます 

エンジンのメカノイズの発生は摩耗が原因の一つです 
適切なクリアランスを保っていないと メカノイズは大きくなっていきます 

オイルの力でメカノイズは抑制できます カタカタと音がする

エンジンヘッド 
ヘッド(エンジンの上部)には カムシャフトはバルブを押し下げるために カムシャフトが回転しています 

このカムシャフトがバルブを押し下げる時に音が出ます タペットとカムシャフトのクリアランスはインテーク(吸気側)0.13~0.17エキゾースト(排気側)0.15~0.19の隙間があります カムホルダーのクリアランスが広いとゴロゴロと音が出る 

この隙間にオイルが入り込むと オイルの持つ粘度がクッションの役割をして カタカタと言うメカノイズが減少します 

オイル交換したての時に 「あれ?エンジンが静かになった!」って経験ありませんか?それが粘度の力です しかしその粘度の力は長続きしません なぜなら粘度向上剤(ポリマー)が劣化していくからです 2,000kmも走ると「なんかエンジンがうるさくなった気がする」と言うのは 粘度向上剤(ポリマー)が劣化し始めたから起こるわけです 

タペット音

赤矢印部分の拡大図

タペット音

粘度は高いほど静粛性が高くなり タペットクリアランスは小さいほど静かになる 

例えば10W-30<10W-40<20W-50と言うように粘度は高いほど静粛性が増していきます 
そしてタペットクリアランスは吸気側 下限値0.13mmに近いほど静かになります 
ポリマーは多ければ多いほど(粘度が高ければ高いほど)クッションの役目をして隙間を埋める力も増すので静粛性は増していきます 

旧車や古いエンジンほど 高粘度を入れましょう 

この隙間をクリアランスと呼び この規定値以上に大きくなると 打音として大きく聞こえてきます 現代のエンジンはオートタペット(自動調整)ですから 本来何もしなくて良いのですが 音が出始めたら オートタペットの作動不良などが原因と考えられます 

旧車は自動調整ではありません 一番良い方法はちゃんとタペット調整を行うことですがオイルでなんとかしたいと言う相談も多く寄せられています その方法が高粘度のオイルを使う事です 

ただ高粘度を使えば良いと言うものではありません 先ほども粘度向上剤(ポリマー)が劣化すると「最初だけ調子がいいけど すぐに調子が悪くなる 」これでは意味がありません 

ポリマーが劣化するならポリマーが配合されていないオイルが旧車 古いエンジンには向いていると言う事です それがRIZOIL GT-RS 20W-50 SN/CF です 

抑制が困難なタペット音 

クリアランスが広がっている他にも原因があります それが傷 
多くの場合 オイル管理を怠りオイルを長期間使用し続けた時や オイルが減って気付かずに乗り続けた場合によく起きます 傷が入った時の音はカタカタではなく カカカカと大きな打音になる 

こうなるとどんなオイルを使っても無駄 
カムシャフトだけの傷ではなく 相手側のタペットも傷が入っています もちろんカムシャフトホルダーも傷だらけ 手遅れです 

チャラチャラと音がする 

ピストンリングがリング溝との間で上下に動くことで チャラチャラと音が出る 
ピストンとシリンダーのクリアランスが広がると ピストンが上下するときに首振り現象が起きコンコンと音がする 
何れにしても高粘度のオイルを使うことでシール性をアップさせると止まる場合が多い それでも止まらない場合はオーバーホールが必要でしょう 

ゴロゴロと音がする

メタルの摩耗が原因 

このクリアランスはとてもシビアです 0.030~0.050mmの範囲が基準値です 髪の毛の太さが約0.070mm程度ですから それよりも狭い隙間なんですよね 0.050mmを超える摩耗が発生すると ゴロゴロやゴトゴトと言う異音が発生し始めます 

クランクメタル またはベアリングと呼びます 

この画像は摩耗が進んだもの グレーの部分と銀色の金属色がわかると思います 

縦に筋状のものが入っていますが これが傷 オイル管理が悪いと 金属粉が大量に出てきます その金属粉がメタルを傷つけてしまうのです 

オイル交換を5,000kmで正確に行なっている場合は ここまで傷が入ることは少ないですが お住いの環境でもオイル管理は変わってきます 例えば坂が多い場所 荷物を積んで走り回ることが多い 高速を多用する ゴーストップが多いなど一概にオイル交換を何キロですれば良いと言うものがありません 

特に中古車を購入した場合は 前オーナーのオイル管理なんてわからないもの このゴロゴロ ゴトゴトの音が始まったら 画像の様なメタルの状態と思って良いでしょう そうなるとオーバーホールが必要です 

絶版車を維持するために